余韻


始発20分前。

駅員さんと私、朝を告げる鳥たち。


改札口の手前で立ち止まり、

改札口を通り抜けて、また振り返る。

あと数分で数人の人々が、あと数時間で沢山の人々が、

改札口を通り、ホームに立つ。


そんな光景を想像しながら

まだ誰もいないホームに立って、ずっとむこうまでホームを見渡す。

朝の静けさで、まだ遠くにいる電車の近づいてくる音が、

レールに伝わり聞こえてくる。

今日の、この一日も動き出している。




一日を終え、足早に家路に向う人達を見送るかのように少し足を止める。

終電が走り去ったホーム、そして改札口は

さっきの慌しさが嘘のように静まり返っている。


例えば、パーティーやコンサートの始まるその前や、終わったその後。

美術館や、図書館で、聞こえていた靴の音。

今にも咲きそうな花とか、さっき触れた葉の感覚。


イメージ・・・そして余韻。

人それぞれに違う心地よさはありますが、

その前の想像や余韻も味わって楽しむのも

なんだか、うっとりしませんか。

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