その先には

幸せの花が見つめるその先をたどれば、
眩し過ぎて直視できない太陽が笑っている。
片手で太陽を隠し、そっとその隙間から覗いても、
目を細めてしまう。
背丈と変らないヒマワリに寄り添って太陽を仰げば、
雨上がりの湿った風がヒマワリを揺らし、体に触れる。
手のひらより大きい葉は、幼き頃になでてくれた父のように似て、
荒々しくも、やさしく
黄色の花は、幼き頃の母の頬ずりの様に温かかった。
照れくさくって、でも嬉しかった。
こうしていつの間にか私達も親になり、子供達の幸せを祈っている。
普通・・・平凡な人生がどれだけ幸せなんだろう。
「技を極めろ」と言い残し、去った会長と、
将来を語り合った友人が去って、まもなく一年が経とうとしている。
笑ってるかな・・・
見上げながらつぶやき、笑っている私が今、ここにいる。
戻る